
目次
- 織りネームとは?
- 織りネームの歴史
- 織りネームの製造プロセス
- 織りネームのメリット
- 織ネームと他ネームの比較
- まとめ
1. 織りネームとは?
織りネームは、衣類やバッグなどに付けられるブランド名やロゴを織り込んだラベルのことです。シンプルなデザインから複雑なものまで、さまざまなスタイルがあります。織りネームは、製品の品質やブランドのアイデンティティを示す重要な要素です。
2. 織りネームの歴史
織りネームの起源は古代に遡ります。初期の織りネームは、手織りで作られ、主に貴族や王族の衣装に使用されていました。時代が進むにつれ、織りネームは一般的な衣類にも広がり、現在ではファッション業界の重要な一部となっています。
3. 織りネームの製造プロセス
織りネームの製造は、デザインの作成から始まり、織機を使って織り上げられます。高品質な織りネームを作るためには、細部にまでこだわったデザインと、精密な織り技術が必要です。製造過程では、色の選定や糸の種類も重要なポイントとなります。
織機の種類 織りネームを作るための織機には、主に「シャトル織機」と「レピア織機」の2種類があります。
- シャトル織機: シャトルという道具を使って緯糸を挿入する織機です。織り上がりが滑らかで、肌に優しい仕上がりになります。これは、シャトル織機が糸に負担をかけずに織り上げるため、糸本来の柔らかさを保つことができるからです。また、シャトル織機は端の糸の処理が丁寧で、ヒートカットを行わないため、端がチクチクしにくいのも特徴です。そのため赤ちゃんの服などにはシャトルで織られたネームがおすすめです。色数は最大4色まで使用可能です。
- レピア織機: レピアという道具を使って緯糸を挿入する織機です。高速で織ることができ、幅広いデザインに対応可能です。色数は最大14色まで使用可能です。
シャトル織機とレピア織機の比較表
シャトル織機 | レピア織機 | |
色数 | 最大4色(生地色含め) | 最大14色(生地色含め) |
納期 | 長め(約3週間) | 短め(約2週間) |
肌への優しさ | 優しい | 普通 |
金額 | 安め | 高め |
織り方の種類 織りネームの織り方には、以下のような種類があります。
- 平織(ひらおり): 経糸と緯糸を交互に交差させる基本的な織り方で、丈夫で摩擦に強いです。
- 綾織(あやおり): 経糸と緯糸を斜めに交差させる織り方で、柔らかくしなやかな質感が特徴です。
- 繻子織(サテン織): 経糸または緯糸が長く浮いているため、光沢があり高級感があります。
- 裏繻子織: 繻子織の裏側にロゴを組み込むことで、異なる質感を持たせることができます。
- ベタ織: ベースとなる織り方の地色部分を別の色糸で覆うように織る方法で、厚みがありカジュアルな雰囲気になります。
4. 織りネームのメリット
織りネームには以下のようなメリットがあります。
- 高級感を出したいとき: 織りネームは光沢や質感が高級感を演出します。
- ブランドのイメージを持たせたいとき: ブランドロゴやメッセージを織り込むことで、製品に独自のアイデンティティを与えます。
- 耐久性が求められるとき: 通常のサテンネームは印刷が擦れて読めなくなることがありますが、織りネームは糸で織り込まれているため、洗濯や摩擦に強く、長持ちします。また耐久性が高く、頻繁な洗濯や使用にも耐えるため、レンタルや業務用の製品のサイズ表示に適しています。
- 赤ちゃんの服や着心地を優先する場合: シャトル織機で作られた織りネームは、糸に負担をかけず、端の処理も丁寧でヒートカットを行わないため、肌に優しく、赤ちゃんの服や着心地を重視する製品に最適です。
5. 織りネームと他のネームの比較
織りネームと他の種類のネーム(プリントラベルなど)を比較してみましょう。
織りネーム | プリントネーム | |
耐久性 | 高い | 普通 |
高級感 | 高い | 普通 |
デザインの自由度 | 高い | 非常に高い |
色褪せ | しにくい | しやすい |
コスト | 高め | 安い |
肌への優しさ | 高い | 普通 |
用途 | 高級衣料、ブランド品、業務用 | カジュアル衣料、短期使用品 |
織りネームの特徴
- 耐久性: 織り込まれた糸がしっかりと固定されているため、洗濯や摩擦に強く、長持ちします。
- 高級感: 織り方や素材によって、製品に高級感を与えることができます。
- デザインの自由度: 細かいデザインや複雑なロゴも再現可能です。
- 色褪せしにくい: 織り込まれた糸は色褪せしにくく、長期間美しい状態を保ちます。
プリントラベルの特徴
- コスト: 織りネームに比べて低コストで製造できます。
- デザインの自由度: プリント技術により、非常に細かいデザインや多色使いが可能です。
- 色褪せしやすい: 洗濯や摩擦により、プリントが剥がれたり色褪せたりすることがあります。
- 用途: カジュアル衣料や短期使用品に適しています。
6. まとめ
織りネームは、ブランドの顔とも言える重要な要素です。歴史ある技術と最新の織機を駆使して作られる織りネームは、製品に高級感と耐久性を与えます。織ネームのことで困っている際は是非ご相談下さい